昨年10月から3回にかけてAndroidアプリ[お遍路ーるα]で旅した「金沢三十三観音霊場巡り」。
秋晴れの10月某日、第3弾締めくくりのお寺参りに行って来ました。
第1弾は小立野・寺町界隈、第2弾は東山・卯辰山界隈、そして今回が野町界隈と戸室山の麓です。
最終回は、10のお寺巡り。
マップでは、緑と紫のピン。
今までの中で歩く距離も坂道も少ない、体力的にものんびりした旅です。
ただ、医王山方面の湯谷原町の2つのお寺へはさすがに歩いていけないので、ここは車で行ってきました。
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全3回いろいろな発見や出会いがありましたが、今回もとても楽しい思い出ができた1日でした。
さて、今回のキーワードは人と食。
金沢市民芸術村から出発して、犀川大橋がある千日町の第17番札所「千日山 雨寶院」からスタートです。
野町は国道の一つ裏手の狭い道を入るとお寺が密集しています。
続く寺町寺院群との違いは、寺町は大通り、野町は旧道という対照的な道。
野町はのんびりとした時間が流れているようで風情が感じられます。
とはいえ、忍者寺で有名な妙立寺がある一角は観光客で賑わっていました。
ちなみに忍者寺、地元の人間なのに未だに入ったことがありません。
観音巡りのお寺ではないですが、真長寺に摩尼車(マニ車)を見つけました。
つい最近、ブータンを旅しているテレビで初めて知ったばかりだったので新鮮でした。
これを回せばお経を読んだことになるんですよ。
ブータンの摩尼車は、これよりかなり巨大でカラフルな摩尼車でしたけど。
そして少し行くと、六斗の広見でお稚児さん行列に出発する可愛く着飾った子供たちと遭遇。
親や祖父母の方でいっぱいで、子供よりも大人の方が嬉しそうでした。
私も子供の頃、お稚児さんしました。
まったく記憶にないけど、なんだかいやいや歩いていた顔の写真がいっぱいあります(笑)
さて、この六斗の広見は金沢でも有名な広見の一つ。
狭い金沢の道筋にこんな広い空間が現れます。
そして、ここで猫にも会いました。
外猫として飼われているようですが、玄関に猫小屋があって、まさに入ろうとしているところでした。
なんだか犬みたいに、小屋でくつろいでいました。
第14番 行基山 伏見寺を拝観、お寺や仏像、金沢の地名の由来など詳しい説明を聞きました。
実は今回初めて拝観料を払っての体験でした。
ちょっと覗いたら、お坊さんに拝観どうですか?って案内されたので、良い機会だったので入ることにしました。
巡った33箇所のお寺、規模は様々で、建物が閉まったままのお寺など観音様をみることができたお寺は少ないです。
十二支が頭にのった仏様が並んでいて、自分の干支の仏様、可愛くて持って帰りたい気分でした。
病んでいるところを触ると治る仏像のご利益も受けてきました。
ここは、芋掘藤五郎のゆかりのお寺で、伏見台から移ってきた経緯があるようです。
お墓もありました。
そして、野町界隈の8つの寺巡りが終了。
ちょうど、お昼時、リサーチしていた町の洋食屋さんへランチに向かいます。
向かう道筋の途中、にし茶屋街を散策。
観光地といえどもひがし茶屋街に比べてだいぶ人が少ないです。
けれど、よいところ!西茶屋資料館は無料で入ることができ、ゆっくり見てくつろげます。
そして目指す野町の千成亭さんに。
初めてでしたが、安くてボリュームがあって参加者みんなで大満足でした!
特別ランチ、650円。
小さな昔からのお店ですが、お店の方も感じがよくまた機会があれば行ってみたいお店です。
けど、隠れたお店としてあまり知らせたくない大切なお店であってほしい感じもします。
今は食べログですぐ調べられる時代ですけどね。
そして、最後の2つのお寺。車で医王山へ向かいます。
実はここでハプニング。
のこり2つのお寺は、第20番・最勝寺と第13番・醫王山寺。
お遍路ーるα、第20番・最勝寺が漏れていたのです(リストになくマッピングされていない)。
それに気付かず、前日に車のルートを調べるために、Googleマップで安易に「医王山寺」と「最勝寺」を検索。
そのとき、「最勝寺」は本来の20番札所ではなく、同名のお寺である東長江町の「最勝寺」が表示。
なにも考えず、鳴和経由→最勝寺→醫王山寺とルートを決めてしまったのです。
知らずに、同名の東長江町の「最勝寺」へ。
そして旅のトラブル(単なる準備不足、前日充電忘れただけですけど(^^;)、データ通信端末がバッテリー切れでナビ使えず・・・。
かなり通り過ぎて夕日寺健民自然園センターで聞くことに。
すると、説明してもわかりにくいから着いておいでと、2人の女性の方が軽トラックで誘導、道案内してくれたのです。
車が停めやすい最短距離まで誘導してくれました。
で、無事に着きました。
感謝です<(_ _)>
緑が多く景色の良い高台のお寺です。
そのときはまだ気付かず、最後の医王山寺へ向かいます。
(あとから思えば、札所の旗や立て札などなかったなぁと)
医王山スキー場の向かいにそびえたっています。
大きなお寺で、戸室山の麓にあり、富山県福光町が一望できます。
広い敷地に大きな鐘やいくつかの建物もあります。
そして、同じ敷地内に20番札所、「最勝寺」!
20番札所の旗と立て札が・・・えー、ここ?
しばし、今行って来た最勝寺は?と混乱しましたが、ようやく謎が解けたような。
ということで、緑のマイナスイオンをいっぱいに浴びて、最終章の旅は完了しました。
しかし・・・
あと一つ行っていないところが実はあるのです。
小立野にあった32番札所「岩倉寺」が移転し、富山県南砺市にある安居寺です。
ここ安居寺は、北陸三十三観音霊場の第27番札所にもなっており、新しい三十三観音霊場巡りをスタートするための出発点として検討中です。
ですので、訪れるのはもう少し先になりそうです。
「お遍路ーるα」には、現段階では北陸三十三観音霊場は登録されていないので、20番札所・最勝寺の件も含めて、リクエストを出しておこうと思います。
金沢三十三観音霊場の各寺の歴史など詳しく知りたい方は、読売新聞の連載記事「観音のまち 金沢」で5回シリーズに渡ってとても詳しく書かれています。
さて、ようやく完成した
picasa、Googleマップ「金沢三十三観音霊場」(上部に記載したマップです、Google検索するとこのマップもヒットしますよ)と
Picasaアルバム「金沢三十三観音霊場巡り(kanazawa,Ishikawa,Japan)」
金沢三十三観音霊場巡り(kanazawa,Ishikawa,Japan) |
2つは連動しています。
誰かの旅のお役に立てばと思います。
追記:「お遍路ーるα」さんから、20番札所・最勝寺の更新のお知らせを頂きました。
第13番・醫王山寺と紫雲山・最勝寺の位置修正もしていただきました(^^)