ウェブマスターツールは定期的にチェックすることがWeb運営には必須!と改めて実感した事例を紹介。
サイト診断→エラー箇所の発見→対策のヒント、そしてその後の経過観察に活用できる。
このサイトで記事を書く際、過去に書いたページに関連した内容を書くことが多く、自サイト検索フォームで関連キーワードを入れてよく検索する。
と、いつものように検索ボタンを押すとサーバエラー [Service Temporarily Unavailable]
タイミングの問題か?いやそれにしてもこんなエラーは普通はでない・・・。
サーバトラブル、問題発生・・・
いわゆるこのエラーは503エラー。
MT(MovableType)で構築されているこの検索窓は、mt-search.cgiというCGIプログラムが実行される。
それがエラーを起こしているようである。
MTの管理ページは問題なくログインでき、ここでの操作は問題ない。
なのですべてのCGIプログラムがエラーになっているわけではない。
ということで、致命的ではないと安心するものの
・閲覧ユーザの方に検索してもらうことが出来ない
・Googlebotもこのmt-search.cgiに定期的にアクセスに来ている
などのことからやはり問題!
さくらインターネットのサポートページには、「ウェブページのエラーメッセージ」として
[日本語訳]
一時的にサービスを提供することができません。
本サーバは一時的にサービスを提供することができません。時間を置いて再度アクセスしてください。
[原因と対処]
一時的にウェブアクセスが集中している
※ お客様のウェブページに対して訪問者のアクセスが集中しているため、一時的に込み合っていることを示すエラーメッセージです。時間を置いてもう一度確認するか、アクセスが少ないと思われる時間帯にもう一度接続してみてください。
お客様のCGIプログラムが誤作動を起こしている
※ 設置しているCGIが何らかの原因で誤作動を起こしている可能性があります。
sshを利用できる状況であれば、動作不良プロセスがあるかどうか確認し、不良動作プロセスを強制終了させることができます。利用することが困難な場合は、さくらインターネットサポートセンターに直接ご依頼ください。
アクセス転送量が多い
※ お客様のウェブページに対してアクセス転送量が著しく集中した場合、他のユーザに迷惑をかけないために一時的に表示される場合があります。転送量の多いコンテンツを見直すか、上位プランなどご検討ください。
と明記。
なんだか予想はできたけれど、まずはサポートデスクに問い合わせを行う。
そして、回答が返って来た。
弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
さくらのレンタルサーバではコメントスパム対策の為、主要なCMS等の
プログラムのコメント機能、及びコメント表示機能について予めプロセス
起動数の制限を行っております。
実際に投稿されているスパムコメントは4,5件であっても、大量のアクセスが
行われております。アクセスログの結果等を参考に不要なアクセスは拒否する
等の対策を行ってくださいますようお願いいたします。
ご不明な点やご質問等ございましたら、本メールの返信にてお問い合わせ
ください。
今後ともさくらインターネットをよろしくお願いいたします。
たしかにコメントスパムは一日平均10件弱来ている。
だが、ここしばらくスパムコメントのメール通知が、エラー発生時めっきり無くなっていたことにあとから気がついたのだった。
この問題はウェブマスターツールで明確な情報が表示されていた。
ウェブマスターツールのメニュー
クロールエラー>URLエラー>サーバエラー
mt-search.cgi関連の503エラーリストが大量表示。
問題に気がついた3/29には、エラー数が142
そして、回答をもらって対応したのが、4/1でエラー数がピークの149
そして、ようやくエラー数が減りだして現在、76をキープ。
リストでは、すべて「mt-search.cgi」関連のエラーで、Googlebotで認識できませんでしたのメッセージ。
レスポンスコードは、503。
それぞれのURLエラーを修正済みとすれば、現在エラー数76件は減っていくことになるが、サーバが安定してきたら対応することとする。
最終検出日の最新エラーが5日前の4/14でまだ若干発生しているので完全に改善するのはもう少しかかりそうである。
ウェブマスターツールを定期的にチェックしていれば、グラフが上昇した3/17あたりでおかしいと気づいていたはず。
そして早期に対策がとれたはずなのである。
このエラー対策として今回行ったことは、
・サーバログの確認
ログの内容から、エラーがおこっているこのサイトだけではなく、同サーバで運営している最新MTで管理されているサイトへの異常アクセスが多いことが判明。
・当面の処置として、該当サイトのコメントをクローズすることで対応。
・このサイトのコメント受付のスパム設定を強化
・MTのエラーログから抽出したスパムコメントのIPブロック(←まあ、これは気休め?)
対応後、ウェブマスターツールのエラーグラフも下降曲線を描くことに。
そしてこのサイトに全く来なくなっていたスパムコメント(メールにて受信)が、少しずつ増えだしたこと。
このサイトを含め、MT(MovableType)で構築しているサイトを複数運営している。
当面は回避できたものの、早急にサーバ負荷がかからないMT環境に対しての抜本的な解決方法にも取り組む必要がある。
ただし、このサイト(taskmother.jp)のMTバージョンが古いことが第一原因でなかったことに少しばかり安堵している。
しかし、そろそろリニューアルへの秒読みは近くなってきたことは確かである。
ということで、サイトの異常発見・早期対応にもウェブマスターツールの定期チェックは必須である。