GA4のリファラースパム対策をタグマネジャー(GTM)で設定する

GA4のリファラースパム対策をタグマネジャー(GTM)で設定する

GA4にアクセスすると、レポートのスナップショットのグラフが一日だけ飛び出している。

そして、Insights・分析情報と最適化案に、2024/8/15にユーザー が急上昇と表示されている。

これは明らかに異常アクセスである。スパムアクセスだ!

メニュー:ライフサイクル>集客>ユーザ獲得>を見ると、かろうじて1位はOrganic Serachであるが、Direct、Referral が異常に高い。

ディメンジョンを「ユーザの最初の参照元」もしくは「ユーザの最初の参照元/メディア」に変更すると、

urlumbrella.com / referral が上位に表示される。

期間を8/15のみに設定すると、

1位:(direct) / (not set)
2位:urlumbrella.com / referral (この日のみアクセス数)

GA4>ユーザ獲得:ディメンジョンをユーザの参照元に変更してスパムリファラーを特定する

期間を1年間(過去12ヶ月)にしてみたとことろ、8/15がいちばん多いものの年に4~5回の被害がある。

1年間のユーザ獲得データグラフ
過去12ヶ月のユーザ獲得グラフ

折れ線グラフの色分けが今一つ分かりにくいが、下部の「urlumbrella.com / referral」にマウスオーバーしてみると、スパムリファラーのアクセス状況がわかる。

なんと7回もあることが判明。また、昨年の8/30(グラフの最左の山)の方が高い。

検索してみると、urlumbrella.comで同じような現象になっている記事がいくつも挙がっており、その対策なども表記されている。

ただ、GA4の設定「除外する参照のリスト」でこのドメインを設定しても、除外できないとなっている記事も見受けられる。

なので、今回は下記↓小川卓さんのXを参考にタグマネージャーで設定することとした。

【Q】リファラースパム(urlumbrella.com)が参照元除外設定しているのに、計測されてしまいます。お二人はこのような経験はありますでしょうか。また何かよい対策はありますでしょうか

【A】 参照元除外がうまくいかないケースがあります。この場合はGoogle Tag Manager側で設定を行いましょう

小川卓さんXより

ということで、タグマネージャーに設定を行った。

1.新規トリガーを作成

トリガーのタイプ:ページビュー
発生場所:「referrer」を選択して、「含む」+ urlumbrella.com を入力して

「スパムサイト除外(ページビュー)」と名前を付けて保存

タグマネージャー>トリガーの作成

2.タグ > GA4の計測タグ(Googleタグ)にトリガーを追加

トリガー条件の例外項目:1で作成したトリガー「スパムサイト除外(ページビュー)」を追加し保存する。

タグマネージャー>Googleタグに例外トリガーを追加

3.タグマネージャー(GTM)を公開する

検証も出来るようであるがややこしそうなので、しばらくは経過観察となる。

urlumbrella.comだけでなく、今回8/15のみ「(direct) / (not set)」の方が上位だったことにも疑問が残る。

今後、経過報告として記事を更新していく予定だ。