MT4からMT5へアップグレード[その2]:MT5のインストール

2010年1月5日

※この記事は2010年1月の記事です。MTの古いバージョンの情報なので、参考程度にお読みください。

いよいよMT5へのアップグレード作業。

0.まずはバックアップ

MT4からMT5へアップグレード[その1]:SQLiteからMySQLへの移行と同様にバックアップを行う。

1.MT4からのバージョンアップ購入、MovableType5ユーザ数限定版のzipファイルを解凍。

アップグレードの方法は、MovableType.jpのアップグレードガイドを参照する。
これによると、アップグレードの方法は2種類。

 (1)既存のデータベースを残す、乗り換え方式
 (2)既存のデータベースを利用する、上書き方式

今回、利用しているサーバの機能で、MySQL5は1つしか利用できないため、

(2)の既存のデータベースを利用する、上書き方式

を採用。

MT5利用の場合、MySQLが必須となったので、レンタルサーバの基本機能条件としてとして、MySQL1個が必須であるが、
アップグレード時のバックアップ用として、
また他のMySQL使用のツールなどの併用を考えると、2つ以上が望ましくなってくる。
ただ、2個以上のサーバとなると、1個のものより高額となり選択肢としては慎重になってしまう。
また、利用個数だけでなく、MySQLの稼動能力も考慮にいれる必要性もでてくる。

今後のMovableType運用におけるサーバ選びが、ますます重要になってくるでしょう。

2.解凍したファイルをFTPにてアップロード。

アップグレードが失敗することも考えられるので、MT4の環境を残したアップロードを行う。
最悪の場合のリカバリとして、SQliteでの環境にも戻せることが可能である。

 1)MT4のフォルダ(ディレクトリ)が、/mtの場合のインストール

 ・同階層に、/mt5 (名前は任意で)を作成

 ・mt5フォルダに、MT5のファイルをすべてアップロード
  (.cgiなどの各サーバ設定のパーミッションに変更必要)

 ・mtフォルダにあるMT4のmt-config.cgiを編集してmt5にアップロード
  (既存環境から、環境設定ファイル (mt-config.cgi) の引き継ぎ)

 重要!
 mtconfig.cgiに以下を追加します。(DefaultLanguage の記述がない場合)

  DefaultLanguage ja

 ・プラグインなどの複製
  引き継ぐプラグインもmt5/pluginsディレクトリにコピー

 ・mtフォルダのリネイムを行う。mt → mt4

 ・mt5フォルダのリネイムを行う。mt5 → mt

 ※mt-staticをアプリケーションディレクトリと別のディレクトリに設定している場合は、同様にフォルダを設定する。

 ・MT4と同じ管理URLでアクセスすると、アップグレードが開始される。

mt5アップグレード開始

 2)Movable Type 5 ドキュメントに書かれている「Movable Type 5.0 アップグレードの注意点」について

 このページの「アップグレードの注意点」を一読することをお薦めしますが、4項目

データベースがMySQL 5.x で、UTF-8を利用している場合は、mt-config.cgiに”SQLSetNames 0″を指定してください。

と書かれていますが、

SQLSetNames 0

上記を追加すると文字化けします!(以下のようになる)

mt5ダッシュボード

さくらインターネットの場合、必要ありません。
もし、文字化けが発生した場合でも、mt-config.cgiから、SQLSetNames 0を削除し、再度ログイン、アクセスすると元に戻ります。

その他、いくつかのページでも報告されており、他のレンタルサーバでも必要ないかもしれません。

 3)アップグレート完了

 MT5の管理デザインに変わります。

ログインすると、ダッシュボードに以下のように表示されます。

mt5の移行後のブログ

サムネイルのページが表示され、http://taskmother.jpと表示されています。

移行したブログは、サブドメイン、cms.taskmother.jpなのですが、なぜかメインドメインが表示されています。

ブログ>ブログ2件

これをクリックすると、

mt5ブログの管理一覧

ブログ2件とは、

MT4からのブログ1件「MovableTypeでCMS構築しよう」と、
データベース移行したときに作成された、ブログID=1のデフォルト設定のままの「My First Blog」

構成としては、

ウェブサイト taskmother.jp(新規作成されている?)
      ∟ブログ MovableTypeでCMS構築しよう(cms.taskmother.jp)
      ∟ブログMy First Blog

となっています。

MT5からは、CMS構築の意味合いが強くなっており、アップグレードした場合、
MT4で作成されたブログは、MT5でできた新しい概念、「ウェブサイト」の配下のものとして捉えられているようですね。

さて次は、アップグレード完了後の設定は、次の【MT4からMT5へアップグレード[その3]:MT5のアップグレード後の設定
にて。