MT5.13のアップグレードは、通常のアップグレード方法であるファイルの上書き(FTPアップロード)だけではなくテンプレートの初期化が必要だ。
この作業が必要な環境は、ブログのコメント認証、あるいはコミュニティ機能を利用している場合である。
(詳細:「5.13、5.07、4.38 へのアップグレード後に必要な作業」)
上記の条件に当てはまらなくても、念のため対応しておくほうが得策だ。
必須の作業は、以下の4点。
(1)JavaScriptテンプレートの初期化(必須)
(2)グローバルテンプレートの初期化(必須)
(3)コミュニティブログのテンプレート変更(必須)
(4)クラシックブログ(ウェブサイト)とPicoテーマのコメントプレビュー(必須)
しかし、コニュニティブログやコミュニティ掲示板を使用していない場合は、(1)と(4)のみになる。
MTOSの場合は、コニュニティブログやコミュニティ掲示板は作成できないので、必然的に(1)と(4)のみになる。
ちなみに、作成出来るウェブサイト、ブログの種類を確認するには、
ナビゲーション(左上MobableTypeロゴの下の▼メニュー)の[システム]>デザイン>テーマで確認できる。
MTOSの場合は、3種類
Movable Type Proなどライセンス版は、以下のようなラインナップ。
ということで、テンプレートの初期化の手順を、本家の補足として明記しておく。
1.FTPにて新バージョンファイルをアップロード後、MTにログインするとアップロード完了の表示となる。
2.各ウェブサイト、ブログのテンプレートの初期化を行う。
(1)JavaScriptテンプレートの初期化(必須)
・メニュー>デザイン>テンプレートにアクセスし、インデックステンプレート一覧を表示
① [JavaScript]の前のチェックボックスを選択
② [アクション]プルダウンから [テンプレートの初期化]を選び、[Go]ボタンをクリック。
「JavaScript」を初期化しますというメッセージが表示されたら、初期化が完了。
[テンプレートに戻る]ボタンをクリック。
③ [JavaScript]の前のチェックボックスを選択
④ [公開]をクリックして
⑤ 再構築が完了する。
(4)クラシックブログ(ウェブサイト)とPicoテーマのコメントプレビュー(必須)
・メニュー>デザイン>テンプレートにアクセスし、システムテンプレートテンプレート一覧を表示
⑥ [コメントプレビュー]の前のチェックボックスを選択
⑦ [アクション]プルダウンから [テンプレートの初期化]を選び、[Go]ボタンをクリック。
以上で、アップグレード後の作業は終了。
今後、コニュニティブログやコミュニティ掲示板を利用することがあることがあるかもしれない場合は、(3)のコミュニティブログのテンプレート変更(必須)も、念のため作業したほうがよいだろう。
(3)グローバルテンプレートの初期化
これはコミュニティブログ、掲示板に利用されるテンプレートなので、通常の
・システム管理者の権限をもつユーザーで、管理画面にログインする。
・ナビゲーションから [システム]を選択し、サイドメニューの [デザイン]>[テンプレート]をクリック。
①「グローバルテンプレートの管理」画面で、右下の [アクション] ウィジェットから、[テンプレート初期化]をクリック
②「グローバルテンプレートを初期化」ポップアップ画面で、[グローバルテンプレートを初期化]を選択し、[次へ]ボタンをクリックしてテンプレートを初期化
初期化するテンプレートにすでに手を加えている場合は、初期化のアクションをしないで、手動で修正する。
そのために修正・追加コードも提示されている。
ということで、今回のアップグレードは少々面倒ですが、IE9での編集も可能になったというメリット(参考:「MT5.13へのアップグレードでIE9環境での管理画面の不具合がようやく改善される(デスクトップ動画あり)」もあるので、バージョンアップ対応をおすすめします。