
結論から書くと、コミュニティブログは、単体での運用は問題ないが、通常のクラシックブログやウェブサイトも含む)との組み合わせ、連動性はあまり柔軟に行えない。
もちろん、そのための対処方法はあるもののCMS構築として利用するには注意が必要だ。
今回のコミュニティブログの作成は、CMS構築として採用した。
構成としては、ウェブサイトの配下に、通常ブログ(1)とコミュニティブログ(1)の構成で制作した。
※各ブログ、ABCと名前で以下説明。
ウェブサイト(A)
∟通常ブログ(B)・・・サイト管理者用の投稿記事
∟コミュニティブログ(C)・・・一般ユーザの投稿記事
・ウェブサイトAでは、このサイトの説明やサイトマップなどをウェブページで作成。
・ドメインは、サブドメインなどは使用せずに、2つのブログはウェブサイトでのドメイン配下での構成。
・トップページには、
B、Cのブログの最新情報を表示。
コミュニティブログに設けた投票によるランキング上位3記事を表示。
一般ユーザが投稿できるための投稿方法や会員登録やログインなどのナビゲーションの設置。
このような運用で、大枠のデザインはグローバルテンプレートを使って統一。
当初、ウェブサイトA=トップページに一般ユーザが利用できるコミュニティブログ(C)の会員登録、ログインボタンを設置した。
↓
ここで問題発生!
トップページからログイン(サインイン)ができるように設定したが、コミュニティブログCの「ブログ記事の作成」の投稿をすると「権限がない」といわれ投稿ページに進めない。
ウェブサイトAでの権限になっており、ウェブサイト配下であるコミュニティブログCの権限とは切り離されているようであった。
強制的にblog_idなどを変更してみたがNG、ある意味セキュリティが強固になっているともいえないではないが、これではトップページからのログインができない。
ということで、MTQ | Movable Type 5 ユーザーコミュニティに質問を投稿した。
投稿内容はこちら→ウェブサイトにコミュニティブログのサインインの整合性は?

権限はブログ単位で発行されており連動させるには、環境変数 SingleCommnunity を設定することによりシステム単位になるということ。早速、mt-config.cgi に追加。
しかし、やはりうまくいかず再度、質問。
その後も丁寧な説明をいただいて設定を行ってはみたものの今回は、トップページではサインイン(ログイン)は設けずに一旦、コミュニティブログ(C)に遷移してもらいサインインするというステップをとることにした。
新規登録などは、いきなり登録フォームが表示されるよりも、はじめに登録の説明や記事投稿の方法を理解してもらうことが必要であるため、このステップでも問題ないのでこれでしばらくは運用を行うことにした。
なので、CMS構築でのコミュニティブログの運用については、事前の環境設定などが必要である。
詳細は、MTQで回答いただいた手順に沿って行うことで、運用が可能ということであった。
私はまだ検証することをしていないので、この方法で運用しているサイトがあれば、是非参考に教えて欲しい。
いずれにしても、MTQではいろいろお世話になりとても助かった。感謝<(_ _)>
今後、MT5でのコミュニティ・ソリューションを使ったサイト事例や情報量が増えることで、新たなコミュニケーションサイトのCMSのひとつとして確立していけるのではないかと思う。
ただ、MTOSにはない機能ということ、利用用途も限られているということもありなかなか難しい点もある。
コミュニティ・ソリューションの設定にあたり、管理ページ>システム>設定についてのユーザ設定について理解するのは結構難しいと感じた。
「ロール」「権限」などの機能を理解することも必要。ただし、この部分の情報も意外に少ない。
コミュニティブログを運用・管理する上では、通常ブログを管理するスキルに加えて、もう少し上級のスキルの習得も多少必要になってくる。