昨年10月、Google Analyticsの新機能として、日本語版では「カスタムレポート」と「アドバンスセグメント」の機能が、ベータ版で登場した。(去年のセミナー「Googleツールでサイトを分析してみよう～お店ばたけステップアップ講座」でも２機能について解説した。)
同じ新機能で「モーション グラフ」も登場したが、これは日本語版には対応していなかった。
私は、この機能がいちばんすごい！面白くてわかりやすい！と思っていたので、すぐに日本語にも対応すると期待していた。
しかしいまだに未対応だが、Web担のなかの人－編集部ブログ「Google Analyticsの「Visualize」機能を動画で解説（でも英語画面）」で、詳しく説明され(YouTubeで字幕あり解説)ていたので、ようやく試してみることにした。
Google Analyticsのログインページ、右上の言語のプルダウンを「US English」に切り替えてログイン。
これで、Visualize機能が使えるようになる。
さて、前置きが長くなったが、この上記画像が「Visualize」ボタンで表示されたモーショングラフ。
taskmother.jpの解析結果である。
メニュー選択で、「トラフィック－すべての参照元(All Traffic Sources)」から「Visualize」ボタンをクリック
X軸に「Pages/Visit：平均ページビュー」
Y軸に「Visits：セッション」
Z軸(バブル：点)に「Bounce Rate：直帰率」
を指定。
直近の1ヶ月間を、グラフ下の再生ボタンでグラフの動きを目で追うことでデータ分析が行える。
この画像は、Trails（軌跡)という機能をON(グラフ右横のチェックボタン)にすると、動画でなくても静止画で代用することもできる。(今回は、軌跡に設定したのは、２サイトのみ)
私のサイトは、ECサイトとは少し解析結果が違うので、あまり参考にはならないかもしれないが、
Googleからのアクセスがほとんどを占めている。
MT・IT・Web関連の技術的な用語のキーワードでのアクセスが多く、直帰率が高く(バブル・青丸が大きい)、ページビューもほぼ1ページである。１ページみたらさよなら～というパターン。
さて、この1ヶ月で興味深いデータは、「お店ばたけ」からのアクセス。
今期のセミナーの告知が、サイトやメルマガで行われたためのアクセス増であると思われる。
直帰率がとても低く、ページをよく見てくれていただいているというありがたい結果が、バブルの大きさ、位置からうかがえる。
もちろん、従来のリスト表示でも、このグラフ項目を数字でみることができるが、やはり視覚的に見えるととてもわかりやすい。
リストだけではなんとなくわかっていたつもりだが、このモーショングラフがなかったら、正直ここまでの認識はなかった。
あと、比較事例として、「ユーザー＞新規ユーザーとリピーター(New vs. Returning)」でのモーショングラフ。
これは、taskmother.jpのグラフ
以下は、あるECサイトの同じ条件でのグラフ
X軸に「Pages/Visit：平均ページビュー」
Y軸に「Visits：セッション」
Z軸(バブル：点)に「Avg. Time on Site：平均サイト滞在時間」
比較といっても、X軸の数字がECサイトの方が２倍なので、少し下の画像を右よりにして比べたほうが正しい。
３次元的にみることによって、見えてくることもある。
さて、この２つの違いどうとらえますか？
あなたの解析結果はどうですか？
グラフ座標をいろいろ選択して、自分の指標を見定めよう。
とはいっても、結構難しい。
しかし、このグラフ、やはりただものではない。今までの数字を眺めているよりは遥かにわかりやすい。
ただ、英語というのがちょっと面倒くさい。
そうだ、早く日本語対応してよ！Google Japan。
